ヲタク48

なんとなくITをタク つらつらと私的メモ代わりです

木曜日, 9月 28, 2006

インテル社の戦略

インテルが4コアのCPUを年内に出すと発表した。
予想された事態であるがデスクトップ向けが先に出るというのは驚きだ。
当然ハイエンドはサーバ向けの方が利益率が高いと思われるからだが
もしかしたらサーバ向けのチップセットに不具合があるのかもしれない。
FB-DIMMのレイテンシがマルチコア向けでないのは直感的に理解できる。

インテル社が対AMDのベンチマークには積極的なのだが
ベンチマークを出さないものがある。そう、FB-DIMM向けのチップセットである。
レイテンシが大きいため普通のデスクトップベンチマークではデスクトップPCに劣るのである。
補うためにキャッシュ量を増やしたりしないのは生産性の問題だろう。

ところで,インテル社にとってPentium4は失敗作だったと言われている。
私はこれを真っ向から否定する。理由は以下のようなものだ。
1.当時AMDが高クロックで攻勢をかけてきたため真っ向で対抗するのは圧倒的強者の勝ち方だろう。
つまり,全体として勝っているがどこか負けている,ではダメなのである。
2.当時動画再生など演算量を要求するものが増えたため取り急ぎの対策としては
ベクトルプロセッサ的な発想しかなかった。そのため結果的にAMDにも負けていない。
3.Pentium4は遅くない。特定の最適化を施されたソフトウェアではむしろ速い部類だ。
出た当初の評価を見れば分かるだろう。

もうひとつある。当時AMDに勝ったあとインテルは高負荷ソフトを模索した。
つまり重いソフトが無くなってきため高性能CPUが売れなくなったのである。
これでは利益率が下がり自動的に次世代への投資が下がる。停滞期である。

そして今永遠の高負荷ソフトが生まれた。仮想化技術である。
つまりマシン1台の中に多くの仮想マシンを持ち演算を行う。
余裕があれば何台でも可能だろう。
その際に要求される高性能とはPentium4世代のものとは全く異なる。
複数の別々の仕事を別々のコアに任せるマルチコアの時代である。

世の中は相も変わらずゲームのベンチマークを動かしているが
先はそうではないだろう。今売れているゲームは任天堂DSのようなものだ。
PCもハイエンドが売れる時代は終わったようにゲーム機もそうだろう。
レゲエという言葉もあるくらいだ。

さて問題はマルチコアで何の仕事をさせるかだろう。

1 Comments:

  • At 28/9/06 20:55, Anonymous 匿名 said…

    仰る通り、何をさせるかですね。。。

     

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